目的を何処におくのか
異動先の職場で、小人数にも関わらず、異なる仕事内容を2から3か月単位で次々にアサインされて進捗管理されている。
指示された各案件について自分で考えたわけでもなく、詳細な説明を受けたわけでもない。つまり、アサインされた仕事の内容も概要しかわからず、何の目的があって必要なのか今一つわからない状態だ。
このような状態で、関連部門のヘッドとなり、コントロールしていかなければならない異動先の職場の仕事の仕方に困り果てている。
今更だが、各案件を実施するにあたり、そもそもの目的とは何か、目的とはどのような考えになるのか理解するために、調べてみた。
例えば、「山登り」における目的、つまり、山登りをする理由は「頂上できれいな景色をみること」にする。
頂上できれいな景色を見るには、日が明るいうちに頂上へ着く必要がある。また、夕方より前には下山できることが望ましい。そのため、往復6時間かかるのであれば、「9時に出発し、12時に頂上について、15時に下山する」といった目標を立てる必要がある。
また、そもそも景観がイマイチな山に登ってしまうと、きれいな景色を見ることができない。そのため、「景色の素敵な山をピックアップすること」も目標の一つになる。
この例でいう目的と目標の意味はこうなる。
目的:山頂できれいな景色をみること
目標:きれいな景色を見れる時間帯に頂上にいること、きれいな景色が見れる山を選ぶこと
つまり、「目的を達成するために必要なことは何か」「効果は何か」を考えた結果、出てきた要素が「目標」になる。
目標 = what(何をするのか) + why(何のためにするのか)
+ how(どのようにして行うのか)
what:山を選ぶ
why:きれいな景色をみるため
how:きれいな景色を見れる時間帯に頂上にいる
もう一つ、例を考えてみた。
社員旅行の行先を決定する場合も同様だ。
①社員旅行の目的をどこに置くのか
・温泉でゆっくりしたい
・社員同士の交流を深めたい
・大自然を満喫したい
・おいしい料理が食べたい
・絶景がみたい
・パワースポットを巡りたい
・ゴルフがしたい
②どんな社員旅行のスタイルにするのか
・お湯につかっておいしいものを食べる温泉旅行
・ゴルフなどのスポーツを深める旅行
・大自然の絶景を堪能できる旅行
③条件はなにか
・片道2時間で行ける場所
・口コミで評価の高い場所
・公共交通機関で行ける場所
・天候に左右されずに遊べる場所
・宿泊可能な場所
これら、①~③の観点を組み合わせて行先の具体的な候補が出てくる。
そして、どの候補がどれを満たすかを考えていけば結論がでやすくるなる。
候補例:有馬温泉、読売カンツリー俱楽部、USJ、大台ケ原、金閣寺
行きたい場所ややりたいことが複数ある場合は、優先順位の高いものからスケジュールに取り入れる。
優先順位が決定すると、目的となる部分に予算を割き、充実度を高めればよい。
予算の内訳から節約したくない部分と節約できる部分を明確にして予算計画を立てる。
ビジネスシーンでリスクアセスメントが目的であれば、必要なことは何か、ヒヤリハットのノウハウを活用することとか、KYTを実施し、危険ポイントを絞り込むことが目標になる、というように各案件について整理していくことから始めようと思う。
参考
目標:
◆何をするのか(what)
◆なんのために?(why)
◆それをするために、どうすればいいか(how)
◆概要 = リード文(目的、目標) ※効果は何か?