抽象化、一般化の備忘録
仕事でパワーポイント資料を作成する際、リード文に記載する内容でアピールしたい内容を抽象化するにはどうしたらよいのか調べてみた。
(資料を説明するにあたり、「キーメッセージは何か、一言でいえば何か」を伝えるにはどうすればよいかを考えてみた)
そもそも、抽象化とは、
その人やその状況において、その人が「最善だと思う選択肢」のみがあり、それをどこまで自分で信じられるかどうかで、それが、「正解」になるかどうかで決まる。
(同じ一つのものでも抽象化す方向は一つではなく、複数通りある。目的に応じて異なる。都合の良いように切り取る)
参考までに抽象画というと、
ピカソが描く「抽象画」が語られる場面は、多くの人が持つイメージは「訳がわからない」ということ。(わかる人には、わかるのが不思議だ)
もう一つが、あの人の言っていることは抽象的でわからない。結局、何をしたいのかわからない。
理解できない = 抽象 になっている。
しかしながら、
一度抽象の世界が見えてしまった人からは、具体的な話は一言で済む話も、同じことを何度も繰り返して説明をしている印象を与えるようだ。また、関係性をもとに本説明資料とは別事象について想定が可能となるようだ。
例えば、娘の部屋を見渡して、本は本棚へ、おもちゃはおもちゃ箱へ、鉛筆は筆箱へ返して、、、
要するに、「部屋の中を片付けろ」ってことだ。(これくらいだったら、わかりやすい)
さらに、関係性をもとに「片づける」ってことは、部屋掃除以外で、スマホで撮影したデジカメ写真も容量が一杯になっているのであれば不要なデジカメ写真も整理(片付け)した方がいいのではないか。とか関係性をもとに応用を利かせる。
具体的に書きすぎるとそのまま実行することしかできない。それを絶対的なもとして扱われ、応用ができず、環境の変化に対応できない。
それに比べて、抽象にして応用をきかせることで「言われていない」ことまでを能動的に実施できる。
抽象化(まとめる力)についての羅列は、以下のとおり。
・抽象概念は、異なるもの同士を統合する。
・抽象度が上がれば上がるほど一般的になり、具体性が上がれば上がるほど特殊な個別の事象になっている。
・具体から抽象に上がるにつれ複数のものをまとめ、シンプルになるので抽象レベルが高い事象になればなるほど理解できる人数が少なくなる。
・抽象化することは事象そのものから離れて、俯瞰すること。
(具体になればなるほど情報量も多く複雑になり見る範囲も小さくなる)
・抽象化は数多い情報の中から特定のものを抜き出し、不要なものを捨てること。
(本質は、目にみえにくく、シンプルで重要なこと)
・抽象化は「言語化・図解にする」こと。
(事象の関係性を単純に表現することが目的で、大胆な捨てることが必要)
・抽象化を考えるためには、「なぜ、それが必要なのか」「その意味するところは何なのか」と問いかけることで抽象レベルの意味合いを抽出し、新しい規則を生み出す。
・具体と抽象のレベルを合わせないと話が発散する
(東京からすれば、福岡も大阪も西日本だが、大阪からすれば福岡は九州なので気質が異なる、一緒にするなと言われるかもしれない)
・個々の要素の一段上のレベルで意味ある塊をみつけること
(インターネット⇔PC)
・抽象化とはまとめて一つにすること、関係性(共通点)を見つけて構造化すること
(隣との関係性、共通点の洗い出しまた、その隣との関係性を見つけ全体を俯瞰すること、構造化し、一段階、上位にステップした言い方を決めること)
共通点の探し方
具体的な方に注目し、片方の注目点を列挙し、その共通点が他の一方に当てはまらないかをチェックする。
→例:共通点は実際に使わないものが大量に生産され、消費されている
結論は抽象化と具体化は事象がつながっていて同じ構図でできているので抽象化(一般、集合)と具体化(特殊、個別)を考慮して考えた方がよい。
資料作成に当たり、キーメッセージ → 構成・目次 → 文章の順序でとりくみ抽象化を織り交ぜていく。
例:ピラミッド型(ピラミッドストラクチャー)
上(結論) → 下(根拠) (なぜ、そういえるのか?:why So?)
下(根拠) → 上(結論) (だから、何なの?:So what?)
結論:自社はカジュアル市場に参入すべきだ
Why So?:なぜなら、自社にとってカジュアル市場は魅力的な市場だからだ
なぜなら、カジュアル市場は自社の投資判断基準を超えるからだ
根拠:自社にとってカジュアル市場は魅力的な市場だからだ
カジュアル市場は自社の投資判断基準を超えるからだ
So what?:よって、自社はカジュアル市場に参入すべきだ
参考文献
細谷功 (2020) 『「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問』